以下2009年度分News
●2009年度の研究まとめのため、プロジェクト研究会が、2010年3月26日(金)15時〜21時まで、早稲田大学戸山キャンパス(文学学術院)39号館にて開催されました。
今回は、とくに鹿島学術振興財団助成の研究について、地域社会の脆弱性と復元=回復力の観点から、各グループのテーマとその研究成果を突き合せる作業を行い、1年度目のまとめに向けての基本的なコンセプトについて討議を行い、再確認をした。あわせて次年度に向けての方向性の確認と調査研究の内容について検討した。
●2009年度第5回の研究例会が、2009年12月21日(月)18時30分〜、早稲田大学戸山キャンパス(文学学術院)39号館6階・第7会議室にて開催されました。
●2009年度第4回の研究例会が、2009年11月20日(金)18時30分〜、早稲田大学戸山キャンパス(文学学術院)39号館6階・第5会議室にて開催されました。
●2009年度第3回の研究例会が、2009年7月17日(金)19時〜、早稲田大学戸山キャンパス(文学学術院)39号館6階・第7会議室にて開催されました。
鹿島財団による研究プロジェクトの企画についてのやや詳しい説明があり、とくに夏休み中にどこまで調査をすすめていくかなど、具体的な打合せを行った。この研究の焦点は、中越地震、能登半島地震、中越沖地震、三宅島全島避難など比較的近年の災害を対象に、地域の脆弱性の蓄積と復元=回復力という観点から地域防災力と地域の持続可能性を探ろうとするものであり、その点では過疎地域や地方中小都市の現在を浮き彫りにしようという調査企画でもある。
●2009年度第2回の研究例会が、2009年6月19日(金)18時30分〜、早稲田大学戸山キャンパス(文学学術院)39号館6階・第7会議室にて開催されました。
能登半島を中心とする原子力発電所設置をめぐる住民運動の現況についての報告がなされた。地域社会のおかれている状況や、外部者がどのように地域住民との関係を築くかなど、検討すべき事項が多く提起された報告であった。
●2009年度第1回の研究例会が、2009年5月14日(木)18時30分〜、早稲田大学戸山キャンパス(文学学術院)39号館6階・第7会議室にて開催されました。
内容は、鹿島財団による研究助成のプロジェクト申請についての紹介と、今後の調査企画について説明がなされた。
以下2008年度分News
●本年度第6回の研究例会(2008年度の最終例会)を、2009年3月9日(月)18時30分〜20時30分、早稲田大学戸山キャンパス(文学学術院)39号館6階・第7会議室にて開催いたしました。
この例会では、これまでの研究会での報告をふまえ、来年度の研究計画などについての打合せ、及び最新の研究状況についての情報交換を行いました。また、研究所が更新されてから3月末時点で3年経過することから、研究所の評価のための報告書の作成にあたって、これまでの研究実績をどのようにアピールし、報告していくかなどについて情報交換と打合せをしました。また、各研究員に対しこれまでの研究業績や講演などについての情報を報告してもらう機会をもつことにしました。
●本年度第5回の研究例会を、2009年2月2日(月)18時30分〜21時30分、早稲田大学戸山キャンパス(文学学術院)39号館6階・第7会議室にて開催いたしました。
内容的には、第3回の研究例会の内容を踏まえて近年の災害についての情報交換と今後の分析に向けて意見交換を継続しました。吉川忠寛客員研究員(防災都市計画研究所所長)による<不特定多数施設の緊急時における防災計画作成の実際>についての報告に続いて、香川大学の室井研二氏による、産業廃棄物からの有毒物質汚染で大きな環境問題になった香川県豊島のその後の対応と地域活性化の取り組みについての報告が行われました。とくに、地域活性化への取り組みが大変難しい離島の現実などについては、いろいろな意見が出され、災害研究との接点も大きく今後共通の土俵で議論を深める必要があることが確認されました。
●本年度第4回の研究例会を、2008年12月12日(金)18時30分〜21時30分、早稲田大学戸山キャンパス(文学学術院)39号館6階・第7会議室にて開催いたしました。
内容的には、第3回研究会に引き続き、今後の活動プロジェクトや研究所のデータベースに関する状況報告が行われ、各種の協力依頼が行われました。この点については、1)早稲田大学社会連携室との関係で進行中の「防災連携推進研究会」(仮称)について、東京法規出版の編集者と話合い情報交換をし、全面的な協力・協働体制が整ったことが報告されました。なお、東京法規出版では、現在防災関係の情報提供・交流サイト( http://webside.jp )を独自に立ち上げており、HPから各種の防災関係の情報が得られるほか、会員登録すればブログなどを含めてソーシャルネットワークサービスが利用できるとのことでした。また、2)地域社会と危機管理研究所のHPに英文HPを作成し付け加えたこと(これは、この研究所トップページのバナー部分の右端にあるEngllish-versionをクリックすることで入れます)が報告されました。それに伴って各研究員のスタッフ頁の履歴・業績などの英語バージョンを作成し送付してほしい趣旨の依頼がなされました。
続いて、近年の災害についての報告と情報交換と意見交換が行われ、そのなかで、バングラデシュのサイクロンを含めた災害事情とそれに対する被害軽減のための対策の現状について、Faiz SHAH 氏の報告がありました。Power Pointを用いた英語のプレゼンテーションで、とくに1990年代の2つの大規模なサイクロンをとりあげ、その被害の差を示しながら、その間になされた行政・産業界・NGO・地域住民の取り組みが被害の大幅な軽減に繋がった状況についての報告で、地域脆弱性と防災対策を考えるうえで大変刺激的なものでした。
*例会後、忘年会を兼ねて情報交換・懇親が行われました。
●本年度第3回の研究例会が、2008年11月14日(金)19時〜、早稲田大学戸山キャンパス(文学学術院)39号館6階・第7会議室にて開催されました。
川西研究員から、東京駅から皇居にかけての建築の高さ制限をめぐる歴史的な議論の経緯と景観変容に関する報告が行われた。それに続いて、浦野所長から現在進めつつある2つの活動・研究企画についての紹介がなされ、それら活動・研究企画への参加協力が呼びかけられました。ひとつは、早稲田大学社会連携室との関連プロジェクトで<防災連携推進研究会>の企画です。趣旨は、従来進めてきたノウハウの普及やマニュアル作成など主として情報提供を中心にした防災普及活動に加えて、今後は、防災関連商品を活用しながら地域の防災性能を向上させ、地域全体の防災意識を高めていく方途や普及方法を考える懇談的なものを立ち上げていこうというものです。もうひとつは研究プロジェクトの企画で中越地震、能登半島地震、中越沖地震、三宅島全島避難など近年の災害について、地域の脆弱性の蓄積と復元=回復力という観点から地域防災力と地域の持続可能性を探ろうとするものです。これらの紹介を踏まえて、ゲストの稲垣さんから中越地震後の災害復興の現状と課題についての報告、横田尚俊研究員から中国地方の呉市、尾道市などにおける傾斜地住宅地域の地域脆弱性とそれに対する住民意識や対応などについての報告がなされました。
議論は懇親の場に引き継がれましたが、今回は時間の関係から内容を深めることができませんでしたので、これについては次回以降も引き続いて検討することにしました。
●本年度第2回の研究例会が、2008年7月25日(金)18時30分〜、早稲田大学戸山キャンパス(文学学術院)39号館6階・第7会議室にて開催されました。
吉川研究員、及び横田研究員からの報告が行われました。
●本年度第1回の研究例会が、2008年6月27日(金)18時30分〜、早稲田大学戸山キャンパス(文学学術院)39号館6階・第7会議室にて開催されました。
内容は、菅磨志保研究員より弘文堂出版企画「シリーズ・災害と社会」刊行予定書に関する報告、浦野正樹所長よりWASEDA ONLINEに掲載されているオピニオン『中国・四川大地震に見る社会的脆弱性―自然災害が写し出す課題―』の報告がなされました。また、ミャンマーでのサイクロン、中国四川での地震に関する資料の収集状況に関する報告も行われました。
●2008年4月30日に『シリーズ災害と社会』第3巻『災害危機管理論入門』が刊行されました。
2007年12月に弘文堂より刊行開始された「シリーズ災害と社会」第一巻『災害社会学入門』(大矢根淳+浦野正樹+田中淳+吉井博明 編)、第二巻『復興コミュニティ論入門』(浦野正樹+大矢根淳+吉川忠寛 編)に続き、第三巻の『災害危機管理論入門―防災危機管理担当者のための基礎講座』(吉井博明+田中淳 編)が刊行されました。第四巻以降も順次続刊予定です。
Topics
「シリーズ災害と社会」が弘文堂より刊行されています。
現在、
第一巻『災害社会学入門』(大矢根淳+浦野正樹+田中淳+吉井博明 編)、
第二巻『復興コミュニティ論入門』(浦野正樹+大矢根淳+吉川忠寛 編)、
第三巻『災害危機管理論入門―防災危機管理担当者のための基礎講座』(吉井博明+田中淳 編)
が発売中です。
第四巻以降も順次刊行予定です。