Mashiho SUGA, Researcher, Reduction and Human Renovation Institution

菅 磨志保HP

阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター研究員
早稲田大学地域社会と危機管理研究所客員研究員

連絡先 〒651-0073 神戸市中央区脇浜海岸通1-5-2
 阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター URL: http://www.dri.ne.jp/
E-mail: [email protected]  Phone / Fax : 078-262-5076 / 078-262-5082

 
 

 


 


プロフィール

学歴及び主な職歴

【研究経歴】

・ 1994年、東京都立大学大学院社会科学研究科(社会福祉学専攻)修士課程 入学

・ 1995年、両親の実家が阪神・淡路大震災で被災し、手伝いに行った際、調査に来ていた早稲田大学の「災害社会研究グループ」のメンバーと出会ったのが切っ掛けで災害研究に関わる。以後、上記研究グループ(2000年4月から「地域社会と危機管理研究所」)の中で、災害ボランティア、避難所・応急仮設住宅等での被災生活、復旧・復興期における市民活動などのテーマに取り組んできた。現在、都内でも災害弱者に関する委員会や、町会との地域防災に関する意見交換会などに関わっている。

【職歴】

・ 1997年、東京都社会福祉協議会・東京ボランティア・センター(現・東京ボランティア・市民活動センター)専門員として、災害ボランティアに関する調査・支援事業に携わる。特に1999年に、「防災ボランティアの全国ネットワークに関する調査研究」(国土庁委託調査、代表:渥美公秀 助教授)に委員として参加し、全国各地で災害対応に携わっているボランティア団体の代表者らと、団体間のネットワークにもとづく災害救援活動に必要な条件整備に関する検討に関わった。

・ 同センター退職後の2000年11月からは、東京都生活協同組合連合会(財)消費生活研究所の研究員として、首都圏の生協による災害救援物資供給のための広域連携プログラムの策定に携わる。


社会活動歴

【主な業績】

・ 山下祐介・菅磨志保(1997)「ボランティアはいかに動いたか――神戸市の場合」神戸大学 <震災研究会 >編、『苦闘の被災生活――阪神大震災研究(2)』神戸新聞総合出版センター。

・ 東京ボランティア・市民活動センター編(2000)『市民主体の危機管理――災害時におけるコミュニティとボランティア』筒井書房

・ 山下祐介・菅磨志保(2002)『震災ボランティアの社会学』ミネルヴァ書房

専門分野・関心領域

専門分野 : 社会学(災害社会論、ボランティア・市民活動論)


その他

【現在の状況と今後の抱負】

・ 阪神・淡路大震災の被災地KOBEに2002年に設立された「人と防災未来センター」の専任研究員になって3年目を迎える。

・ センターの研究員は“阪神・淡路大震災の経験と教訓を踏まえた実践的な研究”をすることになっているが、「研究」以外にも、職員研修の企画運営や市民を対象にしたセミナーの講師といった様々なアトラクションをこなすことが求められている。また当番で緊急用の携帯電話を持たされ、災害後は現地調査に行くこともあり、「防災」の専門家として研鑚を積むことが求められている。

・ 発足から3年目を迎え、組織体制が整ってきたこともあり、やっと本格的に研究を進めていける体制が整ってきたように感じている。センターの研究員としては、社会学的な観点からの防災研究に止まらず、「防災」に関わる様々な研究分野や活動領域を理解した「防災」専門家になることが求められているが、今関心を持っているのは、一般市民の視点から、敷居の高くない「防災」のあり方を考えていくことである。また、今年は震災から10年目を迎える年にあたる。被災地の復興に取り組んできた様々な市民活動と、その中から生み出されてきた豊かな知恵に学びつつ、そうした智恵を学術や行政の世界にも伝えていきたいと考えている。